ペン粒ソフトという戦型

Long Pimple

現在、私はペン粒ソフトという戦型を目指して日々練習をしています。ペン粒プレイヤーの中ではあまり見かけないタイプだと思いますので、似たようなことに挑戦している方がいましたらアドバイス等いただけると幸いです。

ペン粒ソフトとは

ペン粒ソフトは「スポンジ入り粒高ラバーを使用したペン粒」と定義します。私が勝手に付けた名前です。

なんでわざわざペン粒と区別したかというと、粒高ラバーはスポンジの有りなしでかなり性質が変わるからです。実際、ほとんどのペン粒プレイヤーはOX(スポンジなし)ラバーを使用しています。

目指したきっかけ

「ナックルが捌けねぇ・・・!」という悩みがペン粒ソフトへ転向したきっかけでした。

ナックルボールは粒高ラバーにとって天敵のボールです。粒高ラバーは相手の回転を利用するラバーなので、逆に回転の掛かっていないボールの処理が難しいです。

私も大学生までは普通(OX)の粒高使いでした。しかし、社会人はナックルボーラーが多く・・・(というか、単純に対粒の戦術がしっかりしているので)回転の少ない展開での粘り負けが増えました。ルール改正でボールがセルロイド製からプラスチック製に変更したことも相まって勝率がガクッと落ちてしまったんです。

ペン粒といえど防戦一方になると勝てない・・・ということを身をもって理解し、攻撃力を求める旅へ出ました。裏面の練習をしたり、フォアドライブを練習したり、シェイクハンドに挑戦してみたり、、、迷走していた所である動画に出会ったんです。

【卓球】中国に潜む変化の猛者:周昕彤(Zhou Xintong)【ペンホルダーの粒高×表ソフトという超異質卓球】

中国の周昕彤選手です。

この人、ペン粒なのにめちゃくちゃ打つんですよね。それでいてバックショートはしっかりペン粒らしさが出ています。

こんな戦い方をしてみたい!ということで、形から入る私は用具を真似することにしました。

周昕彤選手が使用しているラバーが「DAWEI 388-D1 スポンジ厚0.5mm」で、まさにペン粒ソフト使いだった訳です。(※全然関係ないですが、中国語でスポンジは「海綿」と言うようです。)

OXラバーとの違い

ということで使い始めた粒高ソフトですが、やはりOXとは大きく違いを感じます。以下ではOXラバーと粒高ソフトとの違いについて感じたところを列挙していきたいと思います。

全体的な所感

ペン粒ソフトに転向して最も痛感するのが、自分はまだまだ粒高ラバーを使いこなせていなかったということです。粒高ソフトで安定して戦うためには、意識して粒高を倒す技術とボールの勢いを殺す技術がOXよりも重要となります。

今まで弾まない・勝手に変化してくれるOXラバーの力に頼り切っていた事に気付かされました。

攻撃面

フォアはやはり粒高ソフトが◯、バックは意外にもOXの方が◯

フォア攻撃

圧倒的に粒高ソフトの方がやりやすいです。スポンジがついているとある程度ボールを持ってくれるので、フォア打ちに安定感が出ます。また、ミート打ちだけでなくドライブのようにボールを引っ掛けて打つことも可能です。

OXの場合、速いボールを出すためにはボールを弾いて打つ必要がありますが、結構タイミングがシビアです。ドライブも可能ですが、スイングが速すぎると粒が倒れきってしまい、安定しません。

バックプッシュ

スピードが出るのはもちろん粒高ソフトですが、安定感と相手の取りにくさはOXが上です。

OXのプッシュはボールの回転に角度を合わせて押してあげれば、割と簡単に入ります。また自然と変化が付くため、返球しづらいようです。また、弾みが抑えられている分、オーバーミスの心配があまりありません。

一方で粒高ソフトはOXの感覚でプッシュすると全てオーバーミスするため、意図的に粒を倒すように意識してプッシュする必要があります。変化も少なく、相手からすると返球しやすそうでした。

しかし、粒高ソフトはOXと比べて意図的に変化を付ける/付けないのコントロールがしやすい点が良いところで、上手く使いこなせればプッシュでも対戦相手を翻弄できそうです。

守備面

OXの使い方だと全く止まらない。。けど自分から回転をかける感覚が楽しい!

バックブロック

粒高ソフトで初めてブロックをした時はこりゃ無理だと思いました。めっちゃ表面が引っかかって弾道が山なりになるし、相手のボールの勢いを殺しきれずオーバーミスを連発します。OXと同じような打ち方では全く止まりませんでした。

しかし、OXの時よりも自分からボールを切りに行くと、弾道が低く切れたブロックを繰り出せるようになりました。逆にラケットを引きながら当てて、ボールの勢いを殺すとどナックルのブロックが出せます。

OX時代は相手のボールに任せていたので、自分から変化量をコントロールする感覚が新鮮で楽しいです!

フォアブロック

元々フォアブロックが苦手だったのでなんとも言えないところですが、フォアブロックは粒高ソフトにしてもあまり違和感がありませんでした。とは言えオーバーミスの数は増えましたが。

粒高ソフトにして、良いな!と思ったのは台から離れてもある程度粘れるところです。弾持ちが良い分、回転が死んだボールに対しても下回転が掛けられます。

対ナックル

粒高ソフトを使ってみて最も良かったのがナックルボールへの対応力です。ナックルボールに対して自分から回転を作れるので、自分から回転を掛けさえすれば安定して返球できます。慣れればナックルボールを引っ叩くことも可能です。

OXラバーでは必ずジリ貧の戦いになっていた部分が改善できました。

レシーブ

レシーブも粒高ソフトの方がやりやすいです。粒高ソフトは回転の影響を受けやすいのですが、自分から粒を倒すことができればサーブの回転をあまり気にせずに返球できます。あと、サーブのような威力が出ないボールに対しては意外と止めやすいです。

また感動したのが、ロングサーブへの対処。粒高ソフトは台から離れたボールも対処しやすく、台から下がってサーブを待てるため、ロングサーブを楽に返球できるようになりました。コースが読めればロングサーブに対して攻撃もできます。

まとめ-勝率は?

以上がペン粒ソフトに挑戦してみた所感となります。

肝心の勝率ですが、今のところ上がりも下がりもしていません笑。得意or苦手な戦型が変わった印象です。

今まで苦手だった表ソフトや粒高、ナックルで繋いでくるマンへの勝率が上がった一方で、得意としていたゴリドラ学生への勝率が下がりました。

しかし、これは嬉しい誤算です。練習でブロックの精度が落ちたことを痛感していたので、もっと負けると思っていました。

もっと練習すれば勝てるようになるぞ!ということで、現在もペン粒ソフトを修行中です。ガンガン攻撃できるようになりたいな〜

投稿者プロフィール

areeeman
ザ・ゆとり世代。
趣味は卓球と漫画です。
ペン粒を使い続けて20年。今まで大した実績はありませんが、70代で全国大会出れるように頑張ります!

卓球以外にも仕事や趣味など身の回りのことを書いて行こうと思います。
タイトルとURLをコピーしました